①では「四魂の窓」の基礎を学んできました。②では「四魂の窓」の応用編です。見分け方の達人になりましょう。
こに記事は、「四魂の窓」という方法を使って、相手の心を読み取り、コミュニケーションを円滑にできるようになるための記事です。
~目次~
1.大きな成果を生みます
2.お互いの「魂」の関わり方を考える
3.自分を磨く
4.本当の自分を築く
5.まとめ
1.大きな成果を生みます
■実際に相手の心を見分け、受け入れる態勢をつくってあげる
<人に意見する時>
例えば人に「少し意見したいな」という時、相手が受け入れる態勢をつくってあげることが大事です。
いきなり意見すると反発心が生まれます。そこで相手の魂が何であるかわかっていれば、それに合わせて言い方をかえてあげれば素直に受け入れてもらえるのです。
「勇」の人に意見すると、自分の邪魔をされたと思い攻撃してきます。ですからまずは、邪魔をしようとしているのではない事を伝えなければいけません。
仕事のことならば、「この仕事を上手く進める為に相談したい。」という具合に相手の許可をえ得てから話せば、聞く態勢が整うので素直に受け入れてくれたりするのです。
「親」の人は平和や調和を望んでいます。
いきなりみんなの前で注意されたりすると場を荒らされたと思い、心が乱れます。ですが、波風が立つことを嫌うので、表面上は素直に聞いているふりをします。しかし心の中では「やれることはやって役割は果たしているだろう」と思っているのです。
もし「親」の人に受け入れて欲しければ、「みんなのためにこの企画を成功させたい」ということを理解してもらわなければなりません。「親」は仲間たちの役に立ちたいと思っているので、そのことをまず最初に伝えれば、受け入れてくれるのです。
「愛」の人は相思相愛を望んでいます。
いきなりの意見は、「私は嫌われているのではないか?恥をかかされた!」と思い、恨みを買ってしまうことになり兼ねません。心の態勢を整えてもらうためにも「あなたのために話したい」あ・な・た・の・た・め・ということを確実に伝える必要があるのです。あなたが、相手のためを思ってということを心を込めて言ってください。その「愛情」を感じれば快く受け入れてもらえるのです。
「智」の人は、物事の真理を求めます。
分析、評価の人なので、あなたが意見してくると「自分が間違うはずがない、そっちが間違ってるんじゃないのか?」となります。「智」はプライドが高いので自分に能力がない、と思われることを嫌がります。ですから心の態勢を整えてもらうためには「この問題を解決したい」あなたのやり方ということではなく、この問題に対してフォーカスしているのだ、ということを伝えるのです。
そして話の内容も、漠然としたものではなく、どこを解決しなければならないのかを、的を絞って話してください。その「問題解決」が「智」の最も得意なことなのです。
こうやって相手の魂を見分けることができれば、相手の心の態勢を整えさせることができるのです。そして、素直に受け入れてもらえる、というわけです。
これを「そんなことやるのめんどくせえなあ」とあなたは思ったなら、あなたの心は「勇」です。
「もっと他にやり方あるんじゃないのぉ」と思ったら、「智」です。
「人の心をもてあそんでいる気がする」と思ったら、「愛」です。
「そういう考えもあるんだね」と思ったら、「親」です。
自分の魂と、相手の魂を上手く考えながらコミュニケーションすれば摩擦を起こさずに成果を上げれるのではないでしょうか?
■やる気をださせるには
どのようにすれば人はやる気がでるのでしょうか?その答えはこれです。
人は、やるのは自分しかいないと思ったときに行動するのです
「勇」は「これができるのは自分だけだ」と思った時
「親」は、「みんなをまとめられるのは自分だけ」と思った時
「愛」は「この人を助けられるのは自分だけ」と思った時
「智」は「この問題を解決できるのは自分だけ」と思った時
このような時に行動のスイッチが入るのです。
相手の魂を読み取って、相手のスイッチが入る状態を創ってあげればいいのです。
例えば、挑戦的に「この仕事やってやるっていう気合の入った奴はいないのか!」といえば「勇」の人が立ち上がるでしょう。
「みんなのためにやってくれないか?」といえば「親」が立ち上がるでしょう。
「誰か助けが欲しいんだけど」といえば「愛」が立ちます。
「この問題を解ける人」といえば「智」が立ちます。
このように、四魂の窓を使ってやる気をださせてみましょう。
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■まずは自分のパートナーを見極めてみる
四魂の窓を鍛えるためにまず、自分の奥さん、旦那さんがどの魂ベースなのかを探ってみるのがいいと思います。一番身近な人がわかりやすいと思います。
私の奥さんは、私との会話を一番に考える人です。感情のやり取りを大事にする人なので「愛」のひとです。
私は、おそらく「勇」が一番強いのかなぁと思います。
「勇」の人は仕事一筋になりやすく、家庭がおろそかになりやすい特徴があるようです。(私はそれほどおろそかにはなっていないと思うのですが)でもそれが家族のためになると思って一生懸命にやっています。しかし「愛」から見ると不満な所があるようです。
相手と話している時、相手のどの魂が強くでているのかを見極めれば上手くコミュニケーションができるのです。
■アドバイスの仕方
相手にアドバイスをしようと思ったら、相手の魂に合ったアドバイスでなければ相手は受け入れません。アドバイスされる側は自分の耳に心地よいものばかり聴きがちです。アドバイスする側も、自分の魂からのアドバイスしかしません。される側は、人によって言うことが違うので迷ってしまいます。
ここで大事なことは、自分の価値観だけでアドバイスをしたり、受けたりしないということです。
自分が成長するためには違う魂を受け入れ、相手に本当に必要な視点からのアドバイスをするのが大切なのです。
あなたが自分を磨くためにはあなたと違う価値観、魂を持った人を周りにおかなければいけません。
あなたの周りの人達の欠点だと思う所、それは、あなたとは違う魂から発せられている貴重なものなのです。それを受け入れることが、あなたのこれまでの人間関係を劇的に変えるチャンスなのです。
あなたの一番合わない人こそ自分のやるべき事のために役立つ人なのです。
2.お互いの「魂」の関わり方を考える
■「魂」同士の関係性
<勇と親の関わり方>
「勇」の心の相性が一番悪いのは「親」です。調和を重んじる「親」を、誰にでもいい顔をする八方美人と、捉えています。
「親」から見ると、「勇」は自分勝手に突っ走っているように見えています。
「勇」は、目標達成に向かっているとき周りえの説明のコミュニケーションが足りません。そんな時、根回しや段取りが得意な「親」の力が役に立つのです。
「勇」から「親」に関わるときは、「親」の事を「目標達成に協力してくれる人」として関わりましょう。「みんなの為に一緒にやってくれないか」と頼めば、「親」は快く受けてくれるでしょう。
そして「親」の人は、あまり自己主張をしないので、もし「これだけはお願いします」と言われたら、重く受け止めてください。そうすれば、「親」は自分のことをわかってくれると思い、あなたを信頼してくれるようになります。
そうなれば「勇」にとって「親」はとても大切なパートナーになるのです。
<勇と愛の関わり方>
「勇」と「愛」は、心の相性は○です。情熱的同士なので惹かれ合います。
恋愛などでは、「勇」が「愛」を得るという目的を達成してしまうと、感情のやり取りが希薄になってしまうようです。しかし「愛」は感情のやりとりに幸せを感じるので、「勇」は「愛」に対してもっと思いやりをもって接するようにしましょう。
「勇」が「愛」と上手くやるには、自分の中の「愛」の魂を鍛えることです。
<勇と智の関わり方>
「勇」と「智」の心の相性はあまり良くないですね。
「勇」は「智」の事を「行動力のない人間」と見ており、「智」は「勇」の事を「猪突猛進で傲慢だ」と思っています。
「智」は色んなアイデアや解決方法を持っています。ですから「勇」は「智」と関わるとき、行動力のことを考えるよりも、「問題解決方法やアイデア提供はないか?」ということを提案したほうがいいのです。「智」はアイデアや問題解決方法を、人に教えたいのです。
「勇」は自分の足りない所を「智」に補ってもらう、と考えれば上手く関わるようになれるのです。
<親と愛の関わり方>
全体をまとめようとする「親」は個人的なつながりを求める「愛」の事を否定しがちです。
「愛」は「親」の事を本音を言わない人と思っています。
「親」は「愛」に対して「あなたは特別な存在で好きだ」という気持ちで接して下さい。そうすると「愛」のわだかまりは溶けるのです。
「愛」に何かを頼みたいとき、「頼りにしているよ」と一言言うだけで快く受けてくれるでしょう。
<親と智の関わり方>
この比較的冷静な両者の関係性は良好です。
「親」はグループをまとめるために知恵が必要になるので、自然に「智」を発達させます。
そして「智」が強まれば「親」が発達するのです。
この両者は共通点も多く、心の相性は○なのです。
ただ、このふたつの魂だけでは、いざ目標達成のために前進、という時に少し弱いのです。ですから仕事などで成果を出すためには自分と合う「親」や「智」だけでなく、「勇」と「愛」にどれだけ協力を得られるかが大切になってくるのです。
<愛と智の関わり方>
「愛」と「智」は組み合わせのなかで、最も心の相性の悪い組み合わせです。天敵のようにお互いに苦手な相手なのです。
「智」は「愛」のことを非合理的で感情的な奴、と思っていて、「愛」は「智」のことを合理的すぎて人間的感情がまるでない、と思っています。
「愛」は「智」の事を「知恵をくれる人」として関わるようにしましょう。心の垣根を無くして、「愛」の「人の為に何かをしてあげたい」という思いを実現するには知恵が必要なのです。
■四つの魂の本質
このように四つの魂にはそれぞれ特徴があります。この特徴は割とその人を批判するときに持ち出されたりします。
ですが、これらは全てその人達の最大の魅力なのです。この四魂の窓をみんなが理解すれば人間関係のストレスをへらすことができるのです。
3.自分を磨く
■本当の自分を見分ける
<あなたの中にも隠された自分がいる>
人の中には隠された自分がいます。それに気づいていない人もいれば、気づいていて、あえて隠している人もいます。
<勇を隠している人>
「勇」を隠している人は、「親」で隠します。それには二通りあって、まず、笑顔で物腰も柔らかく、人当たりも良い、「親」の魂を意識しています。何故隠すかというと、「勇」の強さは人間関係を壊してしまう事があるからです。
でも実際は表面的なものなので、深く関わると「勇」だという事がバレてしまいます。表面的に隠すだけでは駄目なのです。自分を隠すのではなく、自分を磨くことが大切なのです。
「勇」を「親」で隠すのではなく、「勇」を「親」で表現できるように自分を磨きましょう。
もう一通りは、自分が「勇」であることに気づいていない場合です。そんなあなたは今までの生活で、「勇」が強いために失敗して孤立してしまった経験があるのではないでしょうか。その失敗が怖くて強く「勇」を隠しているのではないですか?
「勇」を隠すと行動力がなくなります。どんなに調和を心がけて、親しみやすさを前面に出してもそれは隠れみのなので、あなたな心はくすぶっています。
自分の「勇」を受け入れてください。そして「親」表現して下さい。そうすればあなたは強いリーダーになれるのです。
<親を隠している人>
経営者や組織のリーダーなどに多くみられる「親」ですが、長でいるには目標達成に必要な「勇」を鍛えなければなりません。
「勇」のふりをしていても、心は「親」なので、中途半端になってしまうことが多いようです。
ここでもやはり、自分の「親」を受け入れることが大切なのです。そのうえで、「親」を「勇」で表現できるようになりましょう。
今、あなたが守っている範囲を広げましょう。家族からご近所、会社なら自分の部所から会社全体。というふうに視野を広げてください。広い範囲に目を配れるようになると、強い行動力がでてきて、自信とやるべき事がみえてくることでしょう。
<愛を隠している人>
「愛」を隠している人は、クールさを全面に出し、「智」で隠そうとします。感情的で傷つきやすい自分を嫌っています。
こういう人は苦い経験があるのでしょう。「こんな思いはもうしたくない」という体験から、自分の感情を抑えるようになってしまったのだと思います。
しかし、どんなに隠してもそれは本当のあなたではないので人生にパワーが無いのです。
「愛」を受け入れてください。そして創造力を鍛えてください。そうすればあなたに温かみが出てきます。本当の自分に気づき、受け入れた時、顔つきが変わり、表情豊かで柔らかくなるでしょう。
<智を隠している人>
「智」を隠している人は「親」で隠す傾向があります。
そつがなく、スマートに仕事をこなしますが、実は心の中では強い評価や批判が渦巻いているのです。
仕事は安定的にこなすのですが、まわりの人間に対しての評価は厳しいものがあります。それを表にだしてしまうと人間関係にひびが入るので「智」である事を隠しているのです。
ですが、「智」である事を「親」で隠しているので本当の力を発揮できず、中途半端になっているのです。
「智」の人は「愛」の魂を鍛えることが、大きな力になります。
「智」と「愛」は対極にある魂です。ですからこの魂を組み合わせるのは実はとても難しいのです。難しいゆえ、この組み合わせを成功させれば、あなたにとって非常に大きな力になるのです。
その対極の魂を鍛えることで、今まで気が合わくてだめだなと思っていた人の事が理解できるようになるのです。
4.本当の自分を築く
■関わり方は自由です
世界との関わり方は、あなたの自由です。どのように関わるかはその人の見方によって全然違うものになるのです。一つのものでも、その人の使い方で色々な使い道があるのです。それは、その人の自由なのです。
そして、四魂の窓を使えば相手がどの魂で、世界と、どのように関わっているのかがわかるのです。
同じ出来事でも、その人の魂によって、感じ方がそれぞれ違うのがわかるのです。
■四つの魂から物事をみる〜魂の目
あなたは、四つの魂を見分け、それに合った対応をとることで、心の壁を超えられるのです。
そのためにあなたは四つの魂を鍛えなければなりません。
■自分の不得意な魂を鍛える
自分の不得意な魂を鍛えるというのはなかなか難しいのですが、最初は自分が自分でないような違和感があると思います。自分の魂とは異なる魂を鍛えるわけですから、違和感があるのは当然です。しかし、これを乗り越えれば、あなたの器は一回り大きくなるのです。
あなたは、あなたの世界観を超えなければなりません。それはこの四魂の窓を使えばできる事なのです。
まずは、あなたの魂に近い魂から始めましょう。
「勇」→愛→智→親
「親」→智→愛→勇
「愛」→勇→親→智
「智」→親→勇→愛
この順で訓練していくのが一番習得しやすいと思います。
自分の魂を隠してしまっている人は、まず自分の魂を受け入れることから始めましょう。
コツコツと鍛錬していけば、それぞれの魂を、その場に応じて俯瞰して見れるようになります。そして、必要な魂を引き出すことができるのです。これが関わり方の自由を手に入れたということなのです。
■本当の自分を築く
今まであなたは、あなたの強く出ている個性を本当の自分だと思っていませんでしたか?ですが、魂の目が鍛えられることによって四つの魂を見分けることができ、新しい本当の自分が現れるのです。
これが、本当の自分を築くということではないでしょうか。
それは、表面的に知るだけでは駄目で、四つの魂全てを自分のものとしなければなりません。
それが、あなたを高め、本当のあなたを築いていくということなのです。
「四魂の窓」の診断テストはコチラ…四魂の窓 あなたの個性は? | 個性認識学 (4soul.jp)
5.まとめ
「四魂の窓」理解できたでしょうか?
それぞれの魂の鍛え方をおさらいしておきましょう。
「勇」は目標を決めて、まず、行動しましょう。達成を求めて行動するのです。
「親」は自分の役割とは何か?を考えて、周りと協調して行動するのです。
「愛」は、この人のために何をしてあげられるか、を考え、思いやりをもった行動をすることです。
「智」は自分でテーマを持ち、真理を探究することです。論理的か、合理的に物事が運んでいるのか、分析や評価をして考えるのです。
ほとんどの人は、自分の世界からしか物事を見る事ができません。
四魂の窓を使いこなせばあなたの世界は大きく広がるのです。
このことを考えていると、自分が何者なのかわからなくなってしまった人もいるかもしれません。そして違和感を持った人もいるでしょう。その違和感こそが、今までのあなたからの旅立ちなのです。
四つの魂を自由に使えるようになっても、あなたの魂の基本ベースは変わらないと思います。
あなたの魂の傾向によってあなたの人生が形作られているのです。
さあ、心の壁を取り払って豊かな人生を送り、人間である事を楽しみましょう!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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